2026/02/11 00:52

2026年2月9日 念願のJapan tour。
マイブラの曲って、歌もギター音もとらえどころがなくて。その一方では、出どころ不明の旋律が耳に残るような、不思議な感覚にさせられます。
今回のライブでは、その音の洪水とうねりがさらに強化されていた、という印象を受けました。
その中でも想像を超えていたのが、最終曲での轟音パート。
それは「爆音の演奏」というレベルを遥かに超え、
楽器からのノイズというよりも、
私を圧倒したのは、会場を満たす空気が「バリバリと振動」しはじめる感覚でした。
その振動が、体中を滝のように叩きつけ、皮膚と一緒に鼓膜を振るわせてくる。
その状態に身を委ねるしかない、数分間。
まさに、あの場でしか成立しない時間が、確かに存在していました。
そんな、ノイズや不協和音の再現と、ライブ感の両立。
おそらくそれを大ホールで成し得るのも、音響機材の進化が担う部分は大きいと思います。
ようやく時代がバンドに追いついた、とも言えるかもしれません。
(※とはいえ、ケヴィンのギターの機材の不調で、曲の入りを何度かやり直す場面もありました(笑)。
おかげで「only shallow」の成立過程が垣間見れて、これはお得でしょう。)
なにより大事なのが、このバンドのCDが1990年代初頭、「実験バンド」としてではなく、
レコード店のロックコーナーに並んでいたという事実。
多くのファンで埋まった大ホールでの「振動体験」は確かにその延長線上にあるのでしょう。
やがて歌も旋律も希薄になっていき、聴覚の役割や楽器の存在すら曖昧となり、轟音のなかで全て意味を失っていく。
彼らのアルバム「Loveless/愛なき世界」なんて、上手いタイトルつけたなと感じます。
